ラ ジオ会館オンラインでの特集「使ってみたった!」です♪
■マルセイユ石鹸 使ってみた!
マルセイユ石鹸を実際に使ってみた!
(↑ 左から順に、パーム100g・オリーブ300g・オリーブ100g)

色々な種類があるマルセイユ石鹸ですが、一番メジャーなのがパームとオリーブ!
中でも、300gの立方体の形が、伝統的な形なんだそうです。

(こちらは余談ですが、手元に届いたマルセイユ石鹸のLot Noが「1111」でした・・・。)

さあ!さっそく使ってみたいと思います!

今回使ってみたのはパームの100gです!
100gのサイズですと、片手に持って丁度いいサイズで使いやすいです。

マルセイユ石鹸といえば、ほとんど天然素材で作られているという事で、お肌に優しいとの 事ですが・・・。
油臭かったりしないかと少しドキドキです。

開けて袋から出したところ一瞬油臭かったように感じましたが、すぐに気にならなくなりま した。
香料は入っていないはずですが、なんだか甘い?香りがします。

少し水に濡らしてこすってみると、すぐに泡が立ち始めました。

あとは石鹸を置いて手だけでぶくぶくと泡立てます。
思っていたよりも泡立ちが良い!
最初に心配していた匂いも全然気になりません!
むしろ良い匂い!

流した後も泡落ちがよくてスッキリです!

【使ってみた★感想】
・使用後の肌のつっぱる感じがない
・むしろもっちりする?
・香りがふんわりやわらかい
・ネットなどを使うと少量でよく泡立つ
・しっとりと重ための泡でしっかりと洗顔できる

見てくださいこのモチモチの泡!
こんなに泡立ちが良いのに、
お肌に優しい天然素材しか使ってないんですよ!
そんなマルセイユ石鹸について、
バッチリご紹介していきます!

マルセイユ石鹸の特徴

◎天然植物性油を使用
天然素材使用(オリーブ油、パーム油、ヤシ油)。
泡が細かく、洗い過ぎを抑え、保湿性がよく、使用後のみずみずしさは抜群です。
・お肌にやさしい
合成着色料・保存料・香料などを含まない石鹸です。
皮脂をとり過ぎることなくなめらかに柔らかく洗いあげてくれます。
・環境にやさしい
使用後、水と共に流れたマルセイユ石鹸は、微生物などによって 分解されて水に溶けてしまうので、とても地球にやさしい石鹸です。
◎オリーブ石鹸に含まれる「オリーブオイルの特徴」
オリーブオイルを構成している脂肪酸という成分のうち80%前後が、人のお肌になじみ易い「オレイン酸」です。
そして、皮脂の中の重要な成分でもある天然の保湿成分「スクワレン」「グリセリン」を多く含むので、 汚れをおとしつつも洗い上がりのお肌にうるおいを与えてくれます。
◎パーム石鹸に含まれる「パームオイルの特徴」
パーム油は洗浄力に優れ泡立ちが良く、細かく溶け崩れが少ないのが特徴で、お肌をさっぱりと洗い上げます。
◎300年の歴史
ルイ14世の愛した石鹸
フランスの地中海沿岸のマルセイユではすでに9世紀、石鹸産業のはしりとも言える石鹸工場があり、ここを中心としてフランスのツーロン、イタリアのベニ ス、ジェノバ、サボア(savon/サボンの由来)などでも石鹸が製造されるようになりました。
しかし、“悪貨は良貨を駆逐する”のたとえのとおり、悪質な石鹸が市場に出回ったので、1688年フランス王ルイ14世の経済相コルベールがマルセイユ以 外での石鹸製造を禁止し、製造業者に厳しい製造基準の徹底を強いることにしたのです。
それ以来、その品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれ、肌はもちろん上等な絹やウールを洗うのにも使用さ れていたといわれています。そのやさしくおだやかな洗い上がりはマルセイユ石鹸特有のものでした。その為古 くから王侯・貴族や上流階級の人々に愛用され、世界的に有名な石鹸となりました。
1789年にはマルセイユとその周辺には65のメーカーが存在したものの、1945年以来の科学万能の産業界に あって、 伝統技術によるマルセイユ石鹸の製造所は数えるほどになりましたが、近来の公害の多発による天然 物使用の見直しの中で、徐々にこの伝統産業の復活がなされつつあります。
◎マルセイユ
紀元前600 年、新天地を求めてフォカイアからやって来たギリシャ人の船団は、豊かで防御に適した丘に囲ま れた深い入り江にみせられました。紀元前2世紀~1世紀にかけて、ガリア地がローマ化されていく中で、マル セイユはギリシャ都市として独立を維持、その後シーザーに敵対するポンペイウスに与したため独立を失います。
のちにシーザーの占領、ローマ帝国滅亡、異民族の侵入、さらにペストの流行によりマルセイユは壊滅してしま います。その後のマルセイユの再生は海軍の大発展をまつことになるのです。
1481 年、マルセイユはプロヴァンスと共にフランス王国に統合されます。
様々な文化のるつぼの中で、自由と奴隷、豊かさと貧しさとの間を行き来した波瀾万丈の過去の後は、まだ残っ ています。この非常に古い都市は、現在も活気があり人々を引き付ける都市でもあります。
◎マルセイユ石鹸の製造工程
マルセイユ石鹸は原料を釜の中で平均95℃の熱で焚き、以下の5工程を経て製造されます。
1.けん化
原料となる植物オイルと苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)をショードロンと呼ばれる大釜に入れ 煮詰めかき混ぜます。石鹸の生地となる化学反応(けん化)が起こります。
2.分離・クッキング
大釜でくつくつと煮る工程を’クッキング’と呼び、ここではさらに苛性ソーダを加え120度で 8~10日間煮詰めます。こうして石鹸の素となる石鹸素地が出来上がります。
3.塩析
その後、苛性ソーダや過剰な水分・不純物を取り除くため、数回塩水を入れ洗浄し、 石鹸生地の 純度を高めます。
4.精製
この工程では残存している不純物を分離し、底に残ったものを次回の為に回収します。
この不純物の分離は経験に頼っていましたが、1930年以降は化学的知識が 応用され今日に至っています。なめらかな状態になった石鹸は、けん化釜の中で2日間置した後、 板上に移され、ここで棒状又は直方体に切断し、乾燥、硬化されます。
5.完成
キューブ状や棒状などに切り分けられた石鹸に刻印を押していきます。
そして包装し、箱詰めされ世界各国に出荷されます。
◎原材料について
原料は、オリーブ油・パーム油・ヤシ油をベースとした植物油です。
これに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させて作られるシンプルな石鹸です。
オリーブ油を構成している、人の肌になじみ易い「オレイン酸」は人の肌の脂肪酸とよく似た 組成をしています。そして、皮脂の中の重要な成分でもある保湿成分「スクワレン」を自然な形で 含んでおり、また天然の保湿成分である「グリセリン」を多く含むので水分を肌にひきつけながら、
洗浄力にすぐれているのです。
◎ブランド (Compagnie des Detergents et du Savon de Marseille)
「サボン・ド・マルセイユ社」は、1850 年より、 今なお伝統的な製法でマルセイユ石鹸を製造している数少ないブランドの1つです。
「72%」の刻印は天然素材72% 以上を使用し、 伝統的な製法で作られたマルセイユ石鹸の証となっています。

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